ロシアから学ぶ 2013 4 29

 今、日本の安倍首相がロシアを訪問しているので、
ロシアについて書きましょう。
「ロシアから学ぶ」
 このタイトルを見て、多くの日本人は、
「日本のハイテク技術は世界一で、
ロシアから学ぶことはない」と思ったでしょう。
 しかし、それは、大きな間違いです。
「『今のロシア』がわかる本」(三笠書房)で、
宇宙飛行士の野口聡一氏の話が出てきます。
「(宇宙ステーションで)もっとロシア側を見ておけばよかった」
「アメリカの技術は、最先端テクノロジーを使った、いわばF1みたいな感じ。
ロシアは、ポンコツを大事に大事に使う感覚がある。
 F1は、ちょっとした故障で全く走らなかったりするじゃないですか。
でも、ロシアのほうは、古い、枯れた技術なんだけれど、
よく考えられていて、しょっちゅう故障しているけれど、
危機的な状況にならずに、ちょこっと直せば使えるのです」
「宇宙船の中には気圧計があるけれど、
アメリカ製はデジタル表示で、
ロシアのものは大きな針が回っているメーター式。
しかし、面白いことにロシアのアナログ計のほうが正確」
(引用、以上)
 確かに、日本企業のハイテク技術は世界一ですが、
そのハイテク技術は、何か迷路に迷い込んでしまった感じがするでしょう。
 たとえ技術力が世界一でも、
まだまだロシアから学ぶことは多いのです。
 日本企業は、アメリカの真似をして、
何でもかんでも、ひたすらハイテク技術を追求してきましたが、
その過程で失ってしまったものも大きいのです。
 ロシアには、日本にない技術、日本に欠けている技術があると思います。
日本とロシアの技術交流が、ぜひとも必要でしょう。
 さて、宇宙飛行士の野口聡一氏の言葉の中に、
「枯れた」という言葉がありますが、
普通の人には、この言葉のイメージは、たいてい悪いイメージでしょう。
 しかし、この言葉が、技術と結びつくと、良いイメージとなります。
「枯れた技術」とは、問題点が出尽くしたという意味です。

枯れた技術 2010 5 23

書名 「今のロシア」がわかる本
著者 畔蒜 泰助  三笠書房

 「枯れた」という言葉を聞いて、
どんなイメージが出てくるでしょうか。
たいていは、悪いイメージでしょう。
 しかし、この言葉が、技術と結びつくと、
良いイメージとなります。
「枯れた技術」とは、問題点が出尽くしたという意味です。
 この本では、ロシアの宇宙技術について、
週刊文春で対談した宇宙飛行士の野口聡一氏の話が出てきます。
 野口氏は、
「(宇宙ステーションで)もっとロシア側を見ておけばよかった」と言います。
「アメリカの技術は最先端テクノロジーを使った、いわばF1みたいな感じ。
ロシアはポンコツを大事に大事に使う感覚がある。
F1は、ちょっとした故障で全く走らなかったりするじゃないですか。
でも、ロシアのほうは古い、枯れた技術なんだけれど、
よく考えられていて、しょっちゅう故障しているけれど、
危機的な状況にならずに、ちょこっと直せば使えるのです。」
「宇宙船の中には気圧計があるけれど、
アメリカ製はデジタル表示で、
ロシアのものは大きな針が回っているメーター式。
しかし、面白いことにロシアのアナログ計のほうが正確。」
(以上、引用 週刊文春は2007年5月17日号)
 日本は、アメリカのことを笑えません。
アメリカの失敗は、日本の失敗でもあります。
日本だって、何でもかんでも常に最新でハイテク化を図ろうとしています。
その結果、原因がわからない故障が発生する。
ロシアには、日本にない技術、日本に欠けている技術があると思います。
日本とロシアの技術交流も必要でしょう。


































































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